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◆年末の御挨拶◆


今年も余すところ、三日となりました。

ふり返ってみると例年になく変則的な一年でしたが、その中で多く

の方々の生き様に触れおおいに刺激を受けました。

基本さえ押さえていれば仕事にも生き方にも方程式は無く、その人

らしく目指す方向に向かって精進している人が輝いて見えました。

来年はこれまでお世話になった方に感謝しつつ、新しいことに挑戦

していきます。

一年間、大変お世話になりました。

来る年が希望に満ちた年になりますよう祈ります。

なお、こちらの投稿はFBと連動させていますので、そちらも御覧く

ださい。

来年も宜しくお願い致します。

Date: 2013/12/29(日)


◆日本の民工芸品を訪ねて◆design watching21


美大を卒業して最初に勤めた企業が、陶芸家の富本憲吉氏の器のレ

プリカも開発していました。当時の自分から見れば民工芸品=古臭

いという印象で、あまり関心が持てませんでした。

ところが一昨年、奈良にある富本氏の記念館を訪問し、工房で作品

を目の当たりにすると、その完成度の高いデザインと存在感に圧倒

され考え方が変わりました。

個人で民工芸品を作る方、昔から脈々と続く産地でモノ作りに携わ

る方と日本の民芸品の産地は幅広く素材も様々です。

東京に流通しているものはその中のごく一部で、まだまだ始めて聞

く生産地があります。一時は途絶えており最近になって復興した窯

や、歴史はあってもその地域に後継者が僅かしかいない工房など、

時間を作り少しづつ訪ね作品と作者に会ってみたいです。

ただし山奥が多いようで車の運転ができないので、寝袋とキャンプ

用品を携えて行く覚悟が必要です。

ちょっと大げさかもしれませんが、今から楽しみです。
Date: 2013/09/05(木)


◆ご当地もののデザイン◆design watching20


ご当地ものの生活雑貨が想像以上に幅広いものであることに最近に

なって気付かされました。右写真は香川県丸亀市特産の”丸亀うち

わ”江戸時代から続く伝統的工芸品です。左は沖縄原産のヤシ科の

葉から作られた”くばの葉うちわ”葉を乾燥させて形を整えただけ

の野趣あふれる品ですが、この曲線フォルムが良くできており一般

のうちわより大きな風が来るし煽ぐ度に草の香りがして癒されま

す。丈夫かどうかは別として、これまで手をかけたものがベストと

いう価値観がありましたが、ご当地ものには頭を柔軟にさせてくれ

る魅力があります。いつか、うちわのデザインがしたいです。

観光地に行くと何処でも土産物屋が軒を連ねた商店街があり、ご当

地土産が所狭しと並んでいます。先日、訪問した那覇国際通りでも

そうでしたが、手頃なモノの中には日本ではなく海外で作られた製

品もあります。これから夏休みで全国各地に向かう皆さん、是非、

現地の気候風土から生まれた品や地元の方々が心を込めて作った本

物の”ご当地もの”をお土産にしてください。

作り手の顔が見える製品は旅から戻っても、見る度、使う度に嬉し

い気持ちになれます。

Date: 2013/08/01(木)


◆和モダンデザインの飽和感◆design watching19

インテリアやテーブルウェア&ハウスウェアからショップデザイン

まで「和モダン」という言葉が頻繁に使われ、このテーストの製品

が巷にあふれていれます。

テーブルウェア関連でいえば、磁器のように薄い木製品や蝉の羽

のようなグラス、具象的な文様を抽象化して施す等、より薄くシン

プルに洗練させて・・・を極めて行くうちに、素材やモノそのもの

の存在感や魅力が薄れ、使用する度に神経を使う疲れる製品になっ

ていることを疑問視する方も多いでしょう。

伝統的な職人の技が生みだすサイズ感や形状は、理に適った使い勝

手や丈夫さが基準になっており、それを無視した製品に出会うとが

っかりします。

又、和モダンなデザインは、今に始まったことではなく私が学生時

代からありました。当時は和・洋の区別を付けず「シンプルモダ

ン」とか「クラフト調」などと呼んでいました。写真は20代の頃

にデザインしたガラス+漆の菓子鉢ですが最近の製品に見えます。

どのようなテーストのデザインであれ、行き過ぎるとマイナス面が

見えてくるので、常に使い手の視点に立って考えながら商品開発を

進めることが必須です。
Date: 2013/06/18(火)


◆モダン民芸デザインの変遷◆design watching18

流行りのモダン民芸製品、ブームの火付け役はセレクトショップの

ビームスです(10年ほど前)。新宿に本店があるので覗きますが

当時は最新ファッションと共に沖縄や益子、出西等の民芸食器が並

ぶ様子に違和感を感じましたが、最近になって新宿の百貨店でも民

芸製品に力を入れ始めました。

(百貨店は極端に走るので、これまで安定した供給で手堅いシェア

を得ていた美濃や肥前の製品が減少しバランスが崩れていることが

気になりますが、苦笑)。

加えて吉祥寺や自由が丘方面にも全国の民芸品を扱う専門店が増え

、雑誌でも頻繁に特集が組まれ生産が間に合うのか心配です。

ところで美濃で昭和初期に”精せっ器”というモダン民芸調の製品

が作られていたことを御存知でしょうか?当時は陶芸界の巨星、加

藤土師萌氏が指導にあたり主に米国輸出用に製造されていました。

産業が空洞化し技術が低下しつつある昨今、当時の”精せっ器”

復興プロジェクトでデザインしたのが写真の「雲文ティーセット」

です。

指に化粧土を付けて絵を描く技法(指描文)で雲を描き、ろくろ

を回しながら刷毛を打つ刷毛打ち技法を組み合わせ、趣のある形状

にしました。製造は週山窯さん、プロトタイプなので機会を見て商

品化したいです。

古典的なデザインを時代や国のニーズに合わせて変えて行きたいと

いう人々の思いは今も昔も変わらないようです。







Date: 2013/05/15(水)


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