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◆和モダンデザインの飽和感◆design watching19

インテリアやテーブルウェア&ハウスウェアからショップデザイン

まで「和モダン」という言葉が頻繁に使われ、このテーストの製品

が巷にあふれていれます。

テーブルウェア関連でいえば、磁器のように薄い木製品や蝉の羽

のようなグラス、具象的な文様を抽象化して施す等、より薄くシン

プルに洗練させて・・・を極めて行くうちに、素材やモノそのもの

の存在感や魅力が薄れ、使用する度に神経を使う疲れる製品になっ

ていることを疑問視する方も多いでしょう。

伝統的な職人の技が生みだすサイズ感や形状は、理に適った使い勝

手や丈夫さが基準になっており、それを無視した製品に出会うとが

っかりします。

又、和モダンなデザインは、今に始まったことではなく私が学生時

代からありました。当時は和・洋の区別を付けず「シンプルモダ

ン」とか「クラフト調」などと呼んでいました。写真は20代の頃

にデザインしたガラス+漆の菓子鉢ですが最近の製品に見えます。

どのようなテーストのデザインであれ、行き過ぎるとマイナス面が

見えてくるので、常に使い手の視点に立って考えながら商品開発を

進めることが必須です。
Date: 2013/06/18(火)


◆モダン民芸デザインの変遷◆design watching18

流行りのモダン民芸製品、ブームの火付け役はセレクトショップの

ビームスです(10年ほど前)。新宿に本店があるので覗きますが

当時は最新ファッションと共に沖縄や益子、出西等の民芸食器が並

ぶ様子に違和感を感じましたが、最近になって新宿の百貨店でも民

芸製品に力を入れ始めました。

(百貨店は極端に走るので、これまで安定した供給で手堅いシェア

を得ていた美濃や肥前の製品が減少しバランスが崩れていることが

気になりますが、苦笑)。

加えて吉祥寺や自由が丘方面にも全国の民芸品を扱う専門店が増え

、雑誌でも頻繁に特集が組まれ生産が間に合うのか心配です。

ところで美濃で昭和初期に”精せっ器”というモダン民芸調の製品

が作られていたことを御存知でしょうか?当時は陶芸界の巨星、加

藤土師萌氏が指導にあたり主に米国輸出用に製造されていました。

産業が空洞化し技術が低下しつつある昨今、当時の”精せっ器”

復興プロジェクトでデザインしたのが写真の「雲文ティーセット」

です。

指に化粧土を付けて絵を描く技法(指描文)で雲を描き、ろくろ

を回しながら刷毛を打つ刷毛打ち技法を組み合わせ、趣のある形状

にしました。製造は週山窯さん、プロトタイプなので機会を見て商

品化したいです。

古典的なデザインを時代や国のニーズに合わせて変えて行きたいと

いう人々の思いは今も昔も変わらないようです。







Date: 2013/05/15(水)


◆復興デザインマルシェ◆design watching17

三月初旬に東京ミッドタウンで「復興デザインマルシェ」が開催さ

れました。震災を受けた東北六県と茨城県の特産品と今的な伝統工

芸品の展示即売会で、会場では展示台に所狭しと並ぶ製品の一つ一

つを丁寧に説明してくださる出展者の皆さんとの笑顔いっぱいの

コミュニケーションがありました。

お話しさせていただいたのは笠間の陶芸家マノメ工房さんや

Keicondoさん、牡鹿半島の鹿の角や魚網を用いた商品を企画販売

する「つむぎや」さん、提灯の技術を生かした照明器具も作る「鈴

木茂兵衛商店」さん・・・。

創意工夫されたデザインの製品、仕事道具の新たな使い道など興味

深いものが多く、皆さんの熱い思いが伝わってきました。

このイベントは当日に知ったので、次回からは皆さんから事前の連

絡を頂き衆知したいです。

吉祥寺で民芸品店を営む友人も、震災後は笠間の陶芸家や東北の

製品の導入に力を入れており、私の家族も手弁当で気仙沼に出向き

支援しています。又、ヤフーでは「復興デパートメント」というネ

ットショップがあります。作り手の方々と話が出来たこともあり、

私も今後は仕事を通して応援して行きたいと強く思いました。


Date: 2013/03/26(火)


◆今年のインテリアのトレンド◆design watching16

メゾンエオブジェの速報セミナーによると今年のインテリアのテー

マは「ヴィヴァン(生あるもの)」現実に根を下ろした調和の取れ

たライフスタイルを取り戻すこと。

カラーはブルー、グリーン、ディープオレンジのバリエーション

とベージュグラデーション。マテリアルはスパンコール、ビーズ、

ガラス、ウッドバリエーション類。

フォルムはフレキシブルなチェア&テーブル、自由に変形する家具

や格子戸の桟のようなタテ、ヨコに線状を生かしたデザインなど。

パターンは草花、千鳥格子、イカットなどの伝統文様。

テーブルウェア&ハウスウェアに関する話は少なかったですが、

バカラやサンルイが食器からインテリアに移行しつつあると。

アレッシーの新作、食物のモチーフや具象柄の人気、フランスでの

日本茶のブーム・・・等々、詳細には書ききれません。

流行は頻繁に変わり、それに合わせて部屋の模様替えまでは無理で

もクッションや雑貨など小物にトレンドを取り入れるなど、

仕事に生かす以外にも気分をリフレッシュさせることが出来るでし

ょう。参考までに配布された資料を写真撮りしました。

小さくて見ずらい点は御容赦ください。





Date: 2013/02/26(火)


◆江戸の文様デザイン◆design watching15

呉服や和装小物に施された文様デザインを見ると、いつ頃に確立さ

れた文様なのか常に疑問に感じており、質問をしても確かな答えは

返ってこないので釈然としないままでした。奈良、平安時代なのか

その後の鎌倉、安土桃山、江戸、明治と時代背景はいつなのか?

それが最近になって江戸時代に確立された文様デザインにスポット

が当たるようになってきました。

伊勢型紙に見られる文様を染めるための原版のデザイン、江戸火消

しの半纏のデザイン、手拭いのデザインなど、他の時代とは異なる

粋でイナセで現代的なデザインが老若男女のハートを射止め、ネイ

ルアートの紋様やスイーツの装飾にまで使われて、これからいろい

ろな製品デザインの分野で活用されていくことが感じられます。

写真は新宿の料理屋さんに向けてデザインした前菜用のトレーと

小皿、小皿は千鳥と桃の形状で雛祭りの膳のイメージです。

こちらも江戸時代から続く有田で作った製品、広い意味で鎖国が生

んだ熟成された江戸の文化を見直す時なのかもしれません。

下記は江戸の伊勢型紙美術館が常設された紀尾井アートギャラリ

ーのHP、素敵な設えです。

http://www.kioi.jp/


Date: 2013/01/31(木)


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